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手書きのCOVID-19「発生届」やっと解消

レポート 2020年5月12日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

やっと手書きからオンラインへ――。厚生労働省は5月11日、医療機関や保健所、政府などが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者情報を一元的に管理・共有する「情報把握・管理支援システム(HER-SYS=Health Center Real-time Information-sharing System on COVID-19)」を5月中にも全国で稼働させると発表した。現在は医療機関が手書きで所定の用紙に記入し、保健所へファクスしていたが、ようやくオンラインのシステムが整う。手書きの書類作成や保健所の業務の負担を軽減し、誤記などを減らすことで、正確で迅速な実態把握につなげる狙いがある。 PCR検査などによってCOVID-19の患者が確認された場合、現在は医療機関が手書きで発生届を作り、保健所へファクス送信する必要があった。その上で、保健所が別のシステムに情報を入力し、保健所設置自治体ごとに情報を集約している。厚労省の担当者は「手書きの作業によって、医療機関に相当の負担がかかっていると聞く」と実態を説明。ファクスを受け取る保健所でも、字が潰れていたり、判読困難な字があったりして、手...