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東京医科歯科大、COVID-19疑い外来を開設

インタビュー 2020年5月13日 (水)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)

東京医科歯科大学医学部附属病院は5月13日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いのある紹介患者を受け入れる専門外来を開設した。問診やPCR検査、レントゲン・CT撮影とワンストップで対応する。当面は同大が医師を派遣する関連病院から紹介患者を受け入れ、5月下旬以降はより幅広く紹介を受け付ける方向で検討している。前医学部附属病院長で、同大理事として指揮を執る大川淳氏に開設に至った経緯や考えを聞いた。 COVID-19外来に使われる陰圧室(東京医科歯科大学医学部附属病院提供) 「COVID-19疑い紹介外来」は歯学部附属病院の陰圧室5部屋を使い、問診や検体採取を行う。必要に応じて、院内のレントゲンやCTも活用する。一般の患者とは完全に動線を分け、大型連休中には急きょレントゲン室などに個別の空調を設置した。 診療は総合診療科医が行い、検体採取は歯学部附属病院の歯科医に担ってもらう予定だ。 ――どんな経緯で専門外来を設置されたのでしょうか。 従来COVID-19の疑いのある場合、帰国者・接触者外来へ行き、そこで保健所とやり取りをして、初めてPCR検査が受けられるか受けられないかという...