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医師の7割、新型コロナ以外の「臨床・基礎研究」への影響あり

レポート 2020年5月16日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は、医療現場で臨床面だけでなく、臨床研究や基礎研究などにも及び、「大学や研究所等では、基礎研究職であっても在宅勤務となったり、臨床研究でも患者の登録等が予定通りに進まない」との声が上がっている。 その現状を探るために調査を実施したところ、「他の疾患領域の臨床研究(治験を含む)への影響」について、勤務医の40.2%が「大いにある」と回答、「少しある」(33.5%)を合わせると、73.7%が「ある」と回答した。「他の疾患領域の基礎研究への影響」に関しても、勤務医では「ある」が計71.8%(調査は5月6日から5月12日にかけて実施。臨床・基礎研究を実施している医師のみの回答を集計。調査結果の全体は、『新型コロナ、臨床・基礎研究への影響は?』を参照)。 「我々の基礎研究室がある病棟がコロナ病棟となるため、閉鎖になってしまいました。引越し業者を呼んで、大がかりな引越しをしましたが、研究ができる環境ではありません」「現在緊急事態宣言の下、研究室での三密を防ぐため、臨床試験等の限定的な研究を除き、ほとんどの基礎実験が中止されています」などのほか、臨床...