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医師の雇用契約書「なし」が19.8%、医師ユニオン・新型コロナ調査

レポート 2020年5月14日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医師ユニオンは5月14日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査・治療に従事する医師を対象に行った緊急調査の結果を発表した。雇用条件に関して「契約書がない」が19.8%に上り、調査報告書では「医療機関の労務管理のずさんさと医師の側の労働問題に対する意識の低さが認められる」と指摘している。検査や治療にあたって求めること(複数回答)は感染防護具の十分な供給の93.6%を筆頭に、ゾーニングなど感染防護体制の強化が66.3%、危険手当の支給が61.6%だった。ユニオン代表の植山直人氏は「世界的に見ても第2波、第3波が来る。今のうちに医療体制を確立しておかないと、対応できない」と述べた。 植山氏(中央)ら アンケートは4月24日から5月6日にかけて全国医師ユニオンのホームページ上で行い、172人(うち1人は米国で勤務する日本人医師)から回答があった。留意点として、COVID-19の診断が付いた患者の治療にあたっている医師だけでなく、疑い患者の対応にあたっている医師も含まれるとしている。 回答者の勤務先は、第一種感染症指定医療機関が6%、第二種が19%、それ以外の病院が53%、診療...