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1000人抗体検査、都内で陽性率0.6%、偽陽性の可能性

レポート 2020年5月15日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は5月15日、AMED(日本医療研究開発機構)の研究班が日本赤十字社の協力を得て計1000人を対象に実施した抗体検査の結果を公表した。陽性率は東京都で0.6%、東北地方で0.4%にとどまった。2019年に採取した検体からも0.4%の陽性が出たことから、偽陽性の可能性が高いとみられる。 抗体検査を巡っては、陽性率を調べることで、無症状や軽症者が多い新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の正確な感染状況を把握でき、それを踏まえた“出口戦略”を検討できると期待が寄せられている。しかし、厚労省は今回の検査結果について「2020年の結果についても偽陽性の可能性が高い」とし、感染状況の推計には至らなかった。 検査は5社の抗体検査キットの性能評価を目的に4月に実施。日赤が献血者から同意を得て、東京都で500人分、東北地方で500人分の検体を採取していた。同時に、2019年1~3月に採取した500検体も検査を実施した。その結果、東京都では最大3件(0.6%)、東北地方では最大2件(0.4%)が陽性だった。2019年の検体は、最大2件(0.4%)が陽性だった。 厚労省は今回の性能評価を踏...