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【中国レポート】新型コロナで死亡した院長、看護師長の妻は「帰宅する度、胸が痛んで家に入る勇気がない…」

オピニオン 2020年6月27日 (土)  医脈通レポート

※m3.com編集部から エムスリーのグループ会社が中国で運営する医療者向け情報サイト「医脈通」に掲載された記事を転載します。記事は4月20日付の掲載です。(出典:央視新聞/翻訳:聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院医療安全管理室・吉野茂/監訳:児玉貴光) 2月18日、武漢市 武昌病院院長の劉智明医師は、新型コロナウイルス肺炎に感染し殉職した。“アウトブレイク”との戦いの第一線で犠牲になった院長は、湖北省人民政府に烈士と評価された。劉智明医師の妻、蔡利萍さんは、武漢市の第3病院光谷分院のICU病棟看護師長である。近日、蔡利萍さんは中央電視台記者による独占インタビューを受け、涙ながらに彼女と亡き夫との“アウトブレイク”との戦いについて語った… “これは心からの新年のプレゼント” 1月21日、武昌病院は、発熱患者を受け入れる病院のひとつに指定された。発熱患者を受け入れるため、2日以内に病棟を改装し、もともと入院していた499人の患者を転院させる必要があった。時間は切迫し、院長の劉智明医師は、病院職員全員を率いて徹夜で仕事にあたったが、その時すでに彼には微熱があった。 彼は、病院から動けないほ...