【中国レポート】武漢市皮膚病研究所副センター長が心臓発作で死亡、最前線で戦っていた医療従事者2人のことが気掛かり!
オピニオン
2020年6月6日 (土)
医脈通レポート
※m3.com編集部から エムスリーのグループ会社が中国で運営する医療者向け情報サイト「医脈通」に掲載された記事を転載します。本記事は4月14日付の掲載です。(文:医脈通、翻訳:児玉貴光(救急科専門医)) またしても悲しいニュースが… 4月10日に武漢市江夏区皮膚病研究所の曾紅兵副所センター長は、勤務終了後に防護服や消毒薬など防疫資器材を運搬している際に胸部絞扼感を自覚したが、気にもとめずに業務を継続していた。しかし、誰も予想だにしなかったことだが、10日後の夜に曾紅兵副センター長は心臓発作を起こし、薬石効なく翌11日午前4時に逝去した。 2月14日に武漢市江夏区方艙病院が開院した。2月15日には曾紅兵副センター長は江夏区方艙病院の患者に対する配膳を率先して行っていた。 同業務に従事していた同僚によると、9人のチームメンバーが全入院患者の配膳を担当していた。他の部署の業務が逼迫していることを知ると、曾紅兵副センター長はグループの中から5人をヘルプのために派遣し、残りの4人で毎日1000食以上の配膳を受け持つようになった。自分たちの食事の際にも曾紅兵副センター長はかき込むように腹ごしらえ...
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