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COVID-19受入病院、医業利益は11.8%赤字に

レポート 2020年5月18日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会は5月18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する病院経営状況緊急調査の速報値を公表した。2020年4月の医業収入は全病院平均で前年同月比10.5%減、COVID-19患者を受け入れた病院で同12.7%減と大幅に落ち込んだ。全病院平均の医業利益率は1.0%の黒字から9.0%の赤字へ、COVID-19患者受け入れ病院に限ると0.3%の黒字から11.8%の赤字へ転落した。 記者会見する(左から)加納氏、猪口氏、相澤氏 記者会見した日病会長の相澤孝夫氏は、「病院を取り巻く状況はかなり厳しく、経営継続すら覚束ない。診療報酬は2カ月遅れで病院に入るので6月に極端なキャッシュフローの悪化が起こる」と危機感を募らせる。医法協会長の加納繁照氏は、「7月はボーナス時期と重なり、職員を維持するのも厳しくなる。(COVID-19患者を)受け入れた病院も受け入れていない病院もしっかり評価して、地域医療を守ってほしい」と訴えた。 これが通年で続いた場合の影響を問われた全日病会長の猪口雄二氏は、「想像もしたくない。(利益率が)2桁のマイナスだと、給料もボ...