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【フランス便り】ウイルスとのコアビタシオン(共存)

オピニオン 2020年5月19日 (火)  奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員)

クラスター 5月11日のロック・ダウン緩和より1週間経たフランスでは、17日現在、全国に大小25のクラスターが確認されおり、最も大きいものでは69人、次に34人のPCR検査陽性者が確認されています。 現時点でのクラスターは、ロック・ダウン中も、勤務して最低労働していた業種であり、 緩和以降の影響は、近々明らかになるはずです。 クラスター管理には、以前から期待されていた陽性者の接触者同定に使うアプリは現在、採用されておらず、もっぱら人海戦術。 最初にかかりつけ医へオンライン診療などで受診、医師がPCR検査を処方、外部の検査センターで患者が検査を行い、結果が医師と患者本人にオンラインで直接送られます。陽性であった場合、COVID診療報酬を55ユーロとし(通常、かかりつけ医の外来は、初診・再診ともに包括制で25ユーロ)、これには診察・陽性者本人と接触者情報の保険サイトへの入力による報告・隔離指導が含まれます。入力する情報は、本人と家族および同居者の氏名・住所・連絡先が最低義務で、それ以外の家族や職場の接触者、特記すべき行動範囲の情報も記入できます。 かかりつけ医からの情報を上記サイトから受け...