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COVID-19損失、80大学で年間4864億円、AJMC推計

レポート 2020年5月19日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC)は5月18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による患者や手術の減少などによって4月並みの減収が続いた場合、会員の全国80大学で年間4864億円の損失が出るとの推計を公表した。AJMC専門委員長会委員長で、山形大学名誉教授の嘉山孝正氏は、「医師や看護師の給料が払えなくなる」と危機感をあらわにして政府の支援を求めた。 大学病院への支援を訴える嘉山氏 AJMCは同日、国立大学協会、日本看護協会などとともに、首相官邸を訪問し、COVID-19に伴う経費の補填などを要望した。同席者によると、安倍晋三首相は「補填を約束することはできないが、大学病院を潰すことはしない」と支援策を検討する意向を示したという。 経営への影響を巡っては、回答のあった77大学で2020年4月に実施した手術件数が計5万760件と、前年同月(6万3540件)から20.11%減少、外来患者数は69万8384人(21.80%)減、入院患者数は22万6235人(13.87%)減と、いずれも大幅に落ち込んだ。 保険適用の対象となり、自己負担分にも公費が充てられているPCR検査につい...