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「同様に厳しい自粛を続けるのは難しい」日医

レポート 2020年5月20日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会常任理事で政府の諮問委員会、専門家会議の構成員を務める釜萢敏氏は5月20日の定例記者会見で、同21日に緊急事態宣言の解除が検討される8都道府県に関して、「それぞれの地域の感染状況、医療機関の対応可能な状況についてしっかりと評価をしていきたい」と姿勢を示し、「国は国民の生活や経済の状況を踏まえて最終的な判断をするが、適切な方向に進むことを願っている」と話した。 定例記者会見で話す日医常任理事の釜萢敏氏 釜萢氏は医療提供体制について、「感染者数が減ったらすぐ回復するわけではない」と述べ、「感染者数減から時間のずれがあるので、地域の医療提供体制がどうなっているのか、都道府県と状況を共有し判断するのが望ましい」と指摘した。 8都道府県の現状については、「予断を持っては言えないが、関西は明らかに新規の感染者が減ってきており、北海道も収束の方向に向かっている。東京や神奈川についても、以前に比べればずいぶん改善が見られる」と見解を示し、「人口10万人対の数字等が(解除の)観点となるが、数字は一つの目安なので、生活圏の一体性をどう評価するか、直近のデータを見て明日の会議でしっかりと発言したい...