1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「アビガン有効性示せず」報道に強い懸念、藤田医大臨時会見

「アビガン有効性示せず」報道に強い懸念、藤田医大臨時会見

レポート 2020年5月20日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

藤田医科大学はアビガン(一般名ファビピラビル)の特定臨床研究の中間解析に関する報道が相次いだ5月20日、オンラインで臨時の記者会見を行い、研究開発代表者の湯澤由紀夫・藤田医大病院病院長が同日付の共同通信社の記事(『アビガン、有効性示せず コロナ治療の臨床研究 月内承認「前のめり」』)での指摘について、「誤解を招きかねない表現があった」と述べ、臨床研究への障害になるとの強い懸念を示した。さらにブルームバーグの同日付の記事(同社のホームページを参照)に関しては、「私どもが安倍晋三首相の発言に批判的なコメントをしたかのような事実無根の報道があった。強く抗議している」と明らかにした。 オンラインで会見する湯澤氏(右)と土井氏 湯澤氏によると、20日未明に配信された共同通信社の報道を受けて、「介入研究の理解は非常に誤解を招きやすいところもあるが、誤解を招きかねない表現があったので、報道について修正を検討していた」という。午後に同大の見解を発表(『藤田医大「有効性の判定は主目的でない」、アビガン中間解析』を参照)したが、その後、ブルームバーグの記事が公開された。 研究責任医師で藤田医大医学部微生物...