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地域医療に携わる元新聞記者の韓国人医師、きっかけはクルーズ船 - 李英伊・日野病院医師に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年5月25日 (月)  南文枝(m3.com契約ライター)

岡山県境の山あいにある人口約3000人の鳥取県日野町。町の医療を担う日野病院の内科医師、李英伊(イ・ヨンイ)氏は、韓国・ソウル出身。韓国の大手紙、東亜日報の記者から医師へと転身し、さらに日本の医師免許も取得した異色の経歴の持ち主だ。2018年12月から同病院で働く李氏に、現在取り組んでいる仕事の内容や、日本で働くことになった経緯などについて話を聞いた(2020年3月25日にインタビュー。全4回連載)。 ――2005年に17年間勤めた東亜日報を退職し、2011年、47歳で韓国の医師免許を取得しました。その5年後に日本の医師免許も取り、鳥取大学医学部附属病院で臨床研修を修めました。日野病院では現在、どのような仕事をしているのですか。 今は隔週1回、一般内科で外来患者を診察するほか、週2回でエコー検査を担当しています。入院患者も平均10人ぐらい診ていますね。それから週1回の訪問診療です。訪問診療は、孝田雅彦院長と一緒に行きますが、私と看護師さんとで行くこともあります。 ――日野町に来て1年以上が過ぎました。日野病院の印象は。 人口3000人ぐらいの小さな町に、99床の立派な病院があるとは思い...