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新型コロナ重症化リスク、遺伝子レベルで解析へ - 金井隆典・コロナ制圧タスクフォース研究開発代表者に聞く

インタビュー 2020年5月23日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

5月21日、慶應義塾大学など7大学を軸とした、共同研究グループ「コロナ制圧タスクフォース」が発足した。全国の施設から、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した無症候から重症までの患者の血液検体約600人分を収集して、高解像度HLA解析、SNPアレイ解析、全ゲノムシークエンス解析、T細胞レパトア解析などを実施して重症化リスクを分析するとともに、ワクチン開発につなげるのが狙い。AMED(日本医療研究開発機構)の研究費を得て行い、この9月には研究成果が報告される予定だ(同タスクフォースのホームページはこちら)。 研究開発代表者の慶應大消化器内科教授の金井隆典氏に、研究がスタートした背景や概要などをお聞きした(2020年5月22日にオンラインでインタビュー)。 ――いつ頃から、この研究の検討を始めたのでしょうか。またCOVID-19についての問題意識をお教えください。 今年1月の初めから、京都大学の小川(誠司)教授、大阪大学の岡田(随象)教授、当時は東京大学医科学研究所の宮野(悟)教授(現東京医科歯科大学)などの先生方と、AMEDに、30年先を見据え、日本が科学技術立国となるための基盤...