1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 重症・中等症で診療報酬3倍決定、新型コロナ対応

重症・中等症で診療報酬3倍決定、新型コロナ対応

レポート 2020年5月25日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は5月25日の持ち回り会議で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症、中等症患者の評価を通常の3倍に引き上げることを了承した。重症では特定集中治療室管理料などを算定する病床に入院している場合の評価を3倍とし、中等症では救急医療管理加算の3倍相当2850点を加算できるようにする。5月26日から適用する予定(資料は厚労省のホームページ)。 中医協総会に先立ち、麻生太郎財務大臣と加藤勝信厚生労働大臣の間で、追加的に特例的な評価を行うこと、迅速な対応が必要とされることから、今年度の所要額200億円程度について予備費で措置することが合意された。 4月18日以降は特例的な扱いとして通常の2倍としていたが、実際の人員配置などに関してヒアリングやアンケートを行ったところ、ECMOの運用で通常の2倍以上の人員が必要なことや、PPEを着用した状態では業務の効率が落ちること、メンタルヘルス対策や休暇確保のために通常の3倍以上の人員を確保していたことなどが分かったという。そのため、さらに評価を手厚くすることになった。最も点数が高い特定集中治療室管...