医療危機的状況宣言も解除、「医療崩壊踏みとどまった」日医

日本医師会会長の横倉義武氏5月26日の緊急記者会見で、日医が4月1日に発出した「医療危機的状況宣言」を解除すると発表した。横倉氏は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の日本のおける死亡者数が、「G7内で極めて低い」と評価し、「国民皆保険制度は世界に誇るべき宝であると改めて痛感した」と述べた。 緊急記者会見で話す日本医師会会長の横倉義武氏 横倉氏は、「武漢市と地理的に近く、人的交流も盛んであり、世界で最も高齢化が進んでいるにもかかわらず、患者数や死亡者数を大幅に低く抑えることができたことは、世界的にも珍しい例であるかもしれない」と日本の状況を評価。 低い死亡率で抑えられている背景について、「日本人の清潔好きや律義さ、公共の精神を尊ぶ国民性に基づくさまざまな協力があった。また、クラスター対策や、ICU管理等の高い医療水準、国民皆保険制度、専門家会議をいち早く立ち上げたことなどの要因がある」と分析した。その上で、国民皆保険制度について、「とりわけ世界に誇るべき宝であると改めて痛感。しっかりと守っていかなければならないという決意を新たにした」と述べた。 一方で、課題としてはマスクやPP...