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毎年の薬価改定に向け議論開始も「薬価調査は極めて厳しい状況」

レポート 2020年5月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中医協薬価専門部会が5月27日、4カ月ぶりに開催され、部会長に慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授の中村洋氏が再任された。この日のテーマは、毎年の薬価改定に向けた薬価調査の在り方で、診療側だけでなく、医薬品メーカー、医薬品卸の専門委員から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応で、多大な影響を受け、価格交渉が進んでいない状況を踏まえ、「今年の薬価調査は極めて厳しい状況だ」(専門委員で、株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス代表取締役社長の村井泰介氏)といった意見が相次いだ一方、支払側は、薬価調査の実施を前提に、どんな方法であれば可能かを関係団体からヒアリングすべきと提案した。 厚生労働省は、例年と同様の価格交渉や医薬品流通ができていないと想定されることから、関係団体から意見聴取することを提案しており、この点については両側とも了承した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 中医協薬価専門部会はオンラインで実施。 通常の薬価改定は2年に1回。毎年の薬価改定に向け、その中間年に行う改定は、2021年度が初回となる。2018年度薬価制度抜本改革の際、▽薬価改定に先立って行う薬...