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COVID-19受入病院の経営悪化、東京が突出

レポート 2020年5月27日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

全日本病院協会会長の猪口雄二氏は5月27日、四病院団体協議会総合部会後の記者会見で、日本病院会、日本医療法人協会と合同で行った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する病院経営状況緊急調査の最終報告を公表した。それによると、2020年4月の医業利益率は全国のCOVID-19患者入院受け入れ病院(n=339)がマイナス10.8%だったのに対し、東京(n=37)はマイナス24.2%と突出していた。猪口氏は「いつ院内感染が発生するか分からないし、怖かった。病院を経営することはこんなにリスクがあるんだと感じながらやっていた」と話した(速報値の発表は『COVID-19受入病院、医業利益は11.8%赤字に』を参照)。 COVID-19を受け入れていない病院の比較でも、全国(n=864)はマイナス5.5%に対し東京(n=51)は15.8%、一時的に病棟を閉鎖した病院も全国(n=180)が14.4%に対し東京(n=19)は29.4%と、いずれも東京が2倍以上悪かった。自身も都内で病院を経営する猪口氏は、東京で感染者数が激増していた4月の第2、第3週には「熱発者はコロナを疑わなければならない、...