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4月収益は大幅減少、段階的に診療再開 - 井田博幸・慈恵医大病院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年6月9日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【井田博幸・慈恵医大病院長に聞く】(2020年5月20日にインタビュー) Vol.1 独自「緊急事態宣言」、初診・救急・予定手術をストップ Vol.2 4月収益は大幅減少、段階的に診療再開 Vol.3 「説明責任を果たす」、最大で1日約20万件の問い合わせ ――病院独自に4月4日に「緊急事態宣言」を出し、初診、救急、予定手術をストップするのは、経営的にも大きな判断だったと思います。迷いなどはなかったのですか。 とにかく早く、院内感染を収束させないと大変なことになると思い、決断しました。 私が心を病めたのは職員のことです。患者さんのケアに当たっていたドクター、ナース、メディカルスタッフが感染しました。慈恵大学病院でともに働いている仲間に入院や自宅待機を命じるということが最もつらかったです。この気持ちが緊急事態宣言を発出させた大きな理由です。また、院内感染がこれ以上、拡大すれば患者さんに多大な迷惑をかけてしまうと考えたことも大きな理由です。 さらに、新たな感染が生じ、それが院内に広がったら、勤務できる職員はさらに減少するという事態に陥り、特定機能病院として診療を行えなくなるということも緊急...