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終末期医療ガイドライン、ACP盛り込みへ見直し、日医

レポート 2020年5月28日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の羽鳥裕氏は5月27日の定例記者会見で、日医の諮問機関・第16次生命倫理懇談会が「終末期医療に関するガイドラインの見直しとアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及・啓発」を取りまとめたと報告した。超高齢社会の進展や在宅における療養・看取りの増加等に伴い、ACPの考え方を盛り込んだほか、在宅や介護施設の現場を配慮、家族等に対するグリーフ・ケアに言及するようガイドラインを改定した(詳細は、日医ホームページ)。 定例会見で話す日医常任理事の羽鳥裕氏 以前のガイドラインは2008年に「終末期医療に関するガイドライン」として答申されたが、その後の社会情勢の変化に合わせ、名称を「人生の最終段階における医療・ケアに関するガイドライン」と変更した。 答申では、ACPの普及・啓発について、(1)できるだけ早期にACPを啓発すること、その際にかかりつけ医が大きな役割を果たすことが求められる、(2)医師会も行政と協力し、学校健診の場など、それぞれの地域でACPの普及に努めるべきである、(3)ACPの内容に一定の標準的なモデルを作成すべきである──との提言がなされた。 ガイドラインでは...