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日本独自の「さかのぼり調査」効果を強調、封じ込めは「ほぼ不可能」

レポート 2020年5月30日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は5月29日、第15回会議を開き、「効果的なクラスター対策」によって欧米と比べて感染者数を低く抑えられたなどとする「状況分析・提言」を取りまとめた。諸外国で取られているような濃厚接触者に幅広くPCR検査を実施する「前向き調査」よりも、感染者の過去の行動履歴を追う「さかのぼり調査」の方がクラスター対策の効果は大きいとして、日本の施策の優位性を強調している。一方、同会議の議事録の作成や公開の必要性について、脇田座長は「政府が決めることだ」として明言を避けた(資料は、厚生労働省のホームページ)。 クラスター対策の効果をアピールする尾身氏 今回の「状況分析・提言」は、緊急事態宣言が全面的に解除されたことを一つの節目とし、これまでの取り組みに対する「現時点での評価」(尾身茂・副座長)という意義がある。 その中で、日本の感染状況について「欧米の先進諸国などと比較して、新規感染者数の増加を抑制し、市民の生命と健康を守り、死亡者数や重症者数を低い水準で推移させている」と評価。その要因として、国民皆保険による医療へのアク...