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唾液でPCR検査可能に、症状出て9日以内

レポート 2020年6月2日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は6月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)疑いの症状が出てから9日以内の場合に唾液を用いたPCR検査を可能とすることを発表した。同日付で、事務連絡を発出し保険適用する。国立感染症研究所による「2019-nCoV感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル」と、感染研と国立国際医療研究センターによる「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」も同日付で改訂され、患者自身が滅菌容器(遠沈管など)に唾液を入れて検体回収はサージカルマスクと手袋のみ着用すれば良いこととされたため、鼻咽頭ぬぐい液を採取する場合より患者、検査機関側とも負担軽減、感染リスク減となることが期待される。 無症状者に関してはまだ研究が行われていないため、従来通り鼻咽頭ぬぐい液を使用する。厚労省医薬・生活衛生局血液対策課長の古元重和氏は、無症状者に関する唾液でのPCR検査も今後研究を行う考えを示した。 厚生労働科学研究(研究代表者:国際医療福祉大学成田病院国際臨床感染症センター感染症科部長・加藤康幸氏、研究分担者:自衛隊中央病院感染症内科・今井一男氏)で、COVD-19と診断されて自衛隊中央病院に入院した...