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新型コロナで頑張った病院ほど減収 - 検証・国立国際医療研究センター◆Vol.2

インタビュー 2020年6月12日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

中国・武漢からのチャーター便の帰国者、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の患者の受け入れから始まり、3月9日には「発熱外来」を設置、各種候補薬の臨床研究に取り組むなど、特定感染症指定医療機関として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に積極的に取り組んできた、国立国際医療研究センター病院(以下、NCGMと略)。4月末からは、新宿区内の医療機関と「新宿モデル」を作り、外来診療における病診の役割分担、重症度別の患者受け入れにおける病病連携に取り組んできた(Vol.1を参照)。 これまでの経緯と現状の課題などを、NCGM幹部に語っていただいた(2020年5月26日にインタビュー)。 ◆インタビュー対応者 理事長:國土典宏氏 病院長:杉山温人氏 理事長特任補佐:徳原真氏 国立国際医療研究センター企画戦略局長:井上肇氏 ――これまでどんな基本方針で取り組んでこられたのでしょうか。 國土理事長:3月30日の段階で、ステップ1からステップ3までの3段階に分けて、収容する患者数や対応する診療科の体制を考えました。4月の中旬は、ステップ3の直前まで行ったのですが、今はステップ1に戻してい...