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医学生、先が見えず…「実習、国試はどうなる」-伊東元親・医学連書記長に聞く

インタビュー 2020年6月6日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で影響を受ける医学生に支援を――。全日本医学生自治会連合は5月2日付で緊急声明を発表した(全文は医学連のホームページを参照)。新学期から外出自粛、休校を余儀なくされた現在、医学生はどのような状況に立たされているのか。地方の国立大医学部5年生で、緊急声明の取りまとめに当たった医学連の伊東元親書記長に聞いた(2020年5月29日にオンラインでインタビュー)。 再開された実習に臨む伊東さん(提供写真) ――今、医学部の授業はどのように行われているのでしょうか。 ほとんどの大学でオンライン授業が行われています。特に下級生の授業は家にいながらオンラインで授業を受けるというかたちで、(1)リアルタイムで教授の授業を視聴する、(2)オンデマンドで都合のよい時間に授業の動画を視聴する、(3)クラウドにアップされるスライドを見ながら課題をやる――という3パターンがあります。解剖実習や生理学の実験などはできず、後期に先延ばしする学校もあります。 上級生は本来、病院実習に行くはずですが、実習は軒並み中止になっており、4~5月に実習を続けていたのは数校しか聞きません...