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ドライブスルー型PCR検査、若手医師の発案で誕生

オピニオン 2020年6月14日 (日)  李英伊(イ・ヨンイ)(鳥取県日野町・日野病院内科医)

人口当たりの感染者数や死亡者数などを抑え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応で、成功している国の一つが、韓国だ。徹底的な診断(Test)、疫学調査(Trace)、治療(Treat)と、市民の自発的な参加(Participation)という、「3T+P」がその対策の骨子。 日韓両国の医師免許を持ち、今は鳥取県日野町の日野病院で内科医として働く、韓国・ソウル出身の李英伊(イ・ヨンイ)氏に、韓国の対応を解説していただいた(2020年6月7日時点の情報を基に寄稿。全2回の連載)。 寄稿の機会をいただき、ありがとうございます。前提として言わせていただきたいことがあります。私は感染症の専門家でもなく、鳥取県の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性患者が3人にすぎず、自分がコロナ患者を診療した経験もありません。また、韓国の新型コロナ事情も個人的な遠隔取材に基づいて申し上げていることをご了承ください。 まず 韓国、日本とも新型コロナの流行がいったん最悪の状況から脱してよかったと思います。少しの“時差”はありましたが、両国の国民が最善を尽くして新型コロナ克服に努めた結果だと思い...