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国民安心病院や生活治療センターで受け入れ態勢充実

オピニオン 2020年6月15日 (月)  李英伊(イ・ヨンイ)(鳥取県日野町・日野病院内科医)

※Vol.1はこちら。 6. 生活治療センター 新型コロナ初期には大邱市で感染者が爆発的に増えましたので、全ての感染者を入院させる方法がありませんでした。感染者は人工呼吸器が必要な重症から日常生活ができる軽症、全く症状のない無症状まで、その症状は幅広く、全ての人を入院させる場合、“医療崩壊”が予想されていました。 それで大邱市は、ジムや運動場、大規模なキャンピングカー施設などに軽症患者を収容する方案を検討していましたが、大韓医師会が公務員研修院などの公共施設に軽症患者や無症状感染者を入所させて、医師が経過を観察し、治療する生活治療センターを提案しました。保健当局がすぐにこの提案を受け入れ、中央政府の関係者と地域医療スタッフとの対策会議を重ねた末に提案から3日後の3月2日、大邱中央教育研修院に最初の生活治療センターが起動するようになりました。その後、民間病院や民間企業なども社員研修施設、寄宿舎などを提供し、生活治療センターが急速に増えました。状況があまりにも切迫したため、誰もが積極的に協力し、その結果、陽性判定後も入院できなかった約2000人の患者を観察、治療することが可能になったそうで...