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三師会、中間年改定に向けた薬価調査見送りを要望

レポート 2020年6月11日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

三師会(日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会)は6月10日に合同で記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で「販売側・購入側ともに薬価調査を実施できるような環境にあるとはいえず 、仮に実施しても薬価改定に必要な市場実勢価格を把握することは極めて困難」として2021年度薬価改定のための今年度の薬価調査を見送ることを求める声明を発表した(『日薬連など、中間年薬価調査の回避求める』も参照)。 左から山本氏、横倉氏、堀氏 日医会長の横倉義武氏は「医療機関も卸もコロナ対応に全力を挙げている。価格交渉の状況にない」、日歯会長の堀健郎氏は「調査による事務負担を増やすことは適当ではない」、日薬会長の山本信夫氏は「この時期に改めて医療機関、薬局に大きな負担かけつつコロナ対策にも尽力しろというのはいささか無理な話だ」とそれぞれ述べた。山本氏は同日の中医協薬価専門部会で支払側が規模を縮小してでも薬価調査を実施することを求めたことについて、「調査の客体が半分だろうが3分の1だろうが大変な負担だ。どれほどの医薬品をしっかり提供していけるかが医師・薬剤師の役割だ」と指摘した。 三師会の要...