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原疾患でCOVID-19発症の把握困難だったか、なみはやリハビリ病院

レポート 2020年6月12日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

大阪府・大阪市は6月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染が4月に起きた、なみはやリハビリテーション病院(同市)について厚生労働省対策本部クラスター対策班(国立感染症研究所感染症疫学センター、日本赤十字社和歌山医療センター)が行った現地調査支援報告書を公表した。同院はリハビリ主体のため入院患者は基本的に他院からの転院だが、原疾患もあったため、症状がCOVID-19によるものか判別できず、これが把握の遅れにつながった可能性があることや、感染拡大はリハビリ施術やスタッフのロッカーや食堂などでの「密」な空間が原因である可能性を指摘している。感染が確認されたスタッフを以後も勤務させていたことが報じられたが、それについての言及はなかった(資料は同病院のホームページ)。 調査は4月20日から4月30日にかけて行われ、報告書は5月24日付。なみはやリハビリ病院では4月14日にスタッフの感染が確認され、同30日の時点でスタッフ71人、入退院患者59人、出入り業者3人と計133人の感染が判明していた。うち男性が81人、有症状者は99人。年齢中央値は45歳(四分位範囲22~75歳)...