2次補正「心から感謝するが、足りない」AJMC

全国医学部長病院長会議（AJMC）は6月12日に2020年度第2次補正予算成立を受けて記者会見し、前会長で山形大学医学部教授の山下英俊氏は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）対策の予算について「要望をだいぶ聞いていただいて心から感謝するが、全部が全部補填されてはいない。足りていない」と述べ、第3次補正予算などで大学病院へのさらなる支援を求めた。 左から山下、境田、齋藤、原各氏 AJMC会長は5月29日の定例社員総会で藤田医科大学病院長の湯澤由紀夫氏に交代したが、新たな執行部などがまだ決まっていないとして前会長の山下氏の他、東京大学医学部長の齋藤延人氏、筑波大学附属病院病院長の原晃氏、東大理事（病院担当）の境田正樹氏が出席した。 会見ではある全国紙記者から 「赤字だというが、緊急事態宣言の解除後は患者が増えているのではないか。受診控えしていた患者が戻ってきているのではないか。また、赤字抑制の自助努力はしていないのか」との質問があり、原氏が一瞬唖然とした後、「絶対に病院に（新型コロナを）持ち込んではいけないので、解除後も意図的にトリアージしている。赤字は抑制しようがない。抑制すれ...