1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. “コロナ禍”での学長交代「ピンチをチャンスに」- 田中雄二郎・東京医科歯科大学学長に聞く◆Vol.3

“コロナ禍”での学長交代「ピンチをチャンスに」- 田中雄二郎・東京医科歯科大学学長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2020年7月7日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【田中雄二郎・東京医科歯科大学学長に聞く】 Vol.1 「最悪のシナリオ」を想定し新型コロナに対応 Vol.2 新型コロナ対応で大幅赤字「先行きは深刻」 Vol.3 “コロナ禍”での学長交代「ピンチをチャンスに」 ――本当に、大変な時期に学長に就任されました。 私の学長就任が決まったのは、2019年12月19日でした。2人の候補者がおり、学長選考会議で私を選んでいただきました。 東京医科歯科大学学長の田中雄二郎氏 ――学長を目指された思いをお聞かせください。 以前から、そして今でも、「医科歯科大という舞台で、社会に貢献したい」と思っていたのです。特に、人を育てることが社会の貢献につながるという思いで、教育に力を入れてきました。 「教育は未来への贈り物」という言葉があります。私がいなくなった後でも、育った人たちが、社会に貢献し続ける。彼ら、彼女らが、また次世代の人材を育てていきます。 私は医科歯科大で、教授、医学部附属病院長、理事を経験させていただきました。教授、病院長、理事とそれぞれできることが変わってきました。ポジションが上がるにつれて、物事を変えやすくなってきたのです。学長になれば...