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発症2~9日なら抗原検査のみで陰性と判断可能に

レポート 2020年6月16日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は6月16日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原検査で陰性となった場合、発症から2~9日であれば、これまで求めていたPCR検査の実施を不要とする事務連絡を発出した。ウイルス量が多い期間であれば抗原検査とPCR検査の結果が一致する可能性が高いことが分かったため、同日、持ち回りで開催した感染症部会で了承を得て、ガイドラインを改定した(資料は厚労省のホームページ)。 ガイドラインから抜粋 厚労省は5月13日、富士レビオ(東京都)が開発した、イムノクロマト法による新型コロナウイルス抗原検査キットを保険適用とし、短時間で結果が出る抗原検査の活用に期待が寄せられていた。ただ感度がPCR検査ほど高くないとして、抗原検査で陰性だった場合は、改めて医師の判断によってPCR検査を受けるようガイドラインに記載していた。 その後、東邦大学医療センター大森病院の院内陽性者を対象とした発症日ごとの検査結果のほか、国立国際医療研究センター病院や自衛隊中央病院による保存検体の検査の結果、発症2~9日であれば、PCR検査の結果と一致率が高いと判断した。東邦大学医療センター大森病院では発症9日目ま...