新型コロナ対応、DPCの「地域医療係数」で評価を

6月17日の中医協総会（会長：小塩隆士・一橋大学経済研究所教授）で、日本医師会常任理事の松本吉郎氏は、DPC病院の評価に、新型コロナウイルス感染症対応も追加することを提案した。 2020年度診療報酬改定では、DPC病院の機能を評価する係数である「機能評価係数Ⅱ」の見直しが行われた。6つの指標のうち、地域医療への貢献を評価する「地域医療係数」では、新型インフルエンザに対応する医療機関が評価された。「新型インフルエンザ患者入院医療機関」に該当する場合、地域医療指数が付く。 松本氏の提案はこの点を踏まえ、新型インフルエンザ対応と同様に、新型コロナウイルス感染症対応も「地域医療係数」で評価することを求めるものだ。厚生労働省保険局医療課長の森光敬子氏は、「今後の改定の議論の中で検討していきたい」と回答。松本氏は「ぜひ次回改定を待たずに検討してもらいたい」と述べ、新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム(GMIS) への各種情報の登録などにも手間がかかることも指摘した。 厚労省はこの日の中医協総会に、2020年度改定を踏まえたDPC/PDPSの現況を報告。4月時点でDPC 対象病院数は、...