【フランス便り】新型コロナ対応も「自由・平等・友愛」の精神で
オピニオン
2020年6月21日 (日)
奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員)
ロックダウン解除第3フェーズ 5月11日ロックダウン解除から第一・第二フェーズを経て、6月22日から第3フェーズに入るフランス。6月14日に行われたマクロン大統領テレビ演説では、翌日からの(予定より1週間早めた)全国でのレストラン(屋内・テラス)再開とEU国境の再開、22日からの小中学校任意登校から義務登校に進めると発表されました。 5月11日のロックダウン解除時点での新型コロナウイルス感染症(COVID-19) との共存路線は、一種の賭けであったとも言えますが、フランスは、「死なない」ことよりも「生きる」ことを優先したかに見えます。 解除の当初、新規感染者数やクラスターが発表されるたびに国民は不安に駆られもしました。それでもフランスは、高齢者や基礎疾患のある人への十分な注意を呼びかけつつ、再びロックダウンに戻るという選択は取らずにさまざまな緩和策が進められて行ったのです。 ワクチン争奪戦とコロナ・ニューディール政策 6月13日オリヴィエ・ヴェラン保健大臣がCOVID-19ワクチン欧州4カ国(独蘭伊仏)共同購入契約に関するパブコメを発表しました。 アストラゼネカ社よりCOVID-19ワ...
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