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院内感染“ゼロ”、訓練と基本の徹底の賜物 - 検証・自衛隊中央病院◆Vol.2

インタビュー 2020年7月3日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【検証・自衛隊中央病院】 Vol.1 COVID-19対応、ピーク時は入院患者102人 Vol.2 院内感染“ゼロ”、訓練と基本の徹底の賜物 Vol.3 クルーズ船の経験生かし、市中感染に対応 ◆インタビュー対応者 病院長:上部泰秀氏 副院長兼企画室長:鈴木智史氏 第3内科部長:青野茂昭氏 呼吸器内科:河野修一氏 第2看護課長:汐田恵氏 ――多数の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者さんを受け入れても、院内感染が発生しなかったのは、日頃からの訓練の成果でしょうか。 鈴木副院長:当院では、災害等において傷病者を大量に受け入れる防衛省の医療機関としての訓練と、エボラ出血熱等の第1類感染症患者対応に当たる第一種感染症指定医療機関としての訓練という、2つの訓練を年に1回ずつ実施しています。両方の訓練に共通するのは、関係機関との連携と指揮・幕僚活動です。指揮・幕僚活動は、つまり病院長の意図を末端まで確実に伝えて、同じ方向に向いてしっかり活動できるようにすることです。これらの訓練では指揮所訓練が午前、実動訓練が午後というスケジュールで行っています。 その他、感染症の基礎知識に関する教育...