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「病院はグロッキー、もうすぐKO」日病協・相澤氏

レポート 2020年6月26日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院団体協議会議長の相澤孝夫氏(日本病院会会長)は6月26日の代表者会議後にオンラインで行った記者会見で、各団体による経営状況調査を基に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で4月よりも5月は医療機関の経営状況がさらに悪化していることを明らかにした。もともと悪化していたところにCOVID-19が来たとして、「病院は診療報酬等の影響で、たくさんのパンチをもらってグロッキーのところにCOVID-19拡大というパンチが飛んできた。カウント8か9くらいまで来ており、もう少しすると完全にノックアウト(KO)だ」と訴えた。 調査結果はまだ出そろっておらず、次回の代表者会議までにまとまった各団体の調査結果を基に、厚生労働省に要望をする予定だという。相澤氏は、「日本の病院を取り巻いている根本的な問題がある。診療報酬で公的な料金が決められるので、それによって収入が抑えられている」と指摘。さらに経営実態調査でコストが年々増加していることも明らかになっているとして、「単にCOVID-19対応ではなく、この国の医療、診療報酬をどう考えていくかを真剣に考える時期にきているのではないか」と述べた...