中川日医会長、抱負語る「圧力に負けない、堂々と物を言う日医に」

日本医師会会長に就任した中川俊男氏は6月27日、第147回定例代議員会の最後に、「日本医師会を柔軟かつ強靱にし、そして国民の健康と命を守るために、どんな圧力にも決して負けない、堂々と物を言える新しい日本医師会に変えていこうと思っている」と強い組織づくりに向けた決意を表明した。今回の会長選挙は現職の横倉義武氏との一騎打ちとなったが、「ノーサイド。一致団結して、オール・ジャパンで、これからの難局を乗り越えなければならない」と述べ、関係者に協力を呼びかけた（『【日医会長選・速報！】中川俊男氏、横倉氏を破る、日医会長に当選』を参照）。 選挙後に会見する日本医師会会長の中川俊男氏。 さらに日医定款にはないものの、横倉氏を名誉会長にすることを諮り、代議員の拍手をもって了承を得た。代議員会後の記者会見で、中川会長は、選挙後に横倉氏から電話があり、「頑張れ」というエールをもらったことを明かした。その時に、「名誉会長をぜひやっていただきたい」と打診したという。名誉会長の役割などは今後、検討していく。 記者会見では、まず着手する課題として、「現場の声をいかにリアルタイムに収集するか、それから日本医師会の執...