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東大医学部卒業後、フリーターになった36歳医師の初の著書 - 大脇幸志郎氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年6月30日 (火)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

「健康より大事なことを、本当は誰もが持っている。―中略― 私たちがいつのまにか忘れてしまった当たり前のことを思い出すこと。それがこの本の目標だ」 36歳の医師、大脇幸志郎氏の初の著作となる『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』(生活の医療社)が6月に出版された。大脇氏は東大医学部医学科卒業後、フリーター、出版社、医療IT会社などを経て、診療業務に従事している。本を書くに至った経緯や、著書に込めた想いを聞いた(2020年6月17日にインタビュー)。 ――大脇先生は2008年に東京大学医学部を卒業されましたが、医師免許を取得されたのは2017年です。これまでのご経歴をお聞きします。そもそもなぜ医学部に入ったのでしょうか。 医師家系ということもなく、何も考えてなくて、「難しいところに行くぞ」ぐらいの気分でした。だから、医師になってしたいこともイメージできませんでした。医学部に入っても、何かに打ち込むこともなく、大変空虚でだらだらした感じの何をすれば良いのか分かっていない学生生活でした。何となく「小説家になって有名になるのだ」みたいなことを思っていたりもしましたが、かといってたいし...