「誤解」と「根拠ない批判」、差別や偏見も-自見はなこ・厚労政務官に聞く◆Vol.3

【自見はなこ厚労政務官に聞く】（2020年5月から6月にかけて複数回インタビュー） Vol.1 政務官が語る「ダイヤモンド・プリンセス」の真実 Vol.2 感染制御は成功、船由来のウイルス国内流行せず Vol.3 「誤解」と「根拠ない批判」、差別や偏見も Vol.4 「ダイヤモンド・プリンセス」の教訓、国内対応に生きる Vol.5 新型コロナ対応、都道府県格差が鮮明に ――検疫の目的だった3番目の「乗員乗客の不安の解消」とは。 心のケアは、強調してもしすぎることはないと思います。 一つは、患者さんや濃厚接触者へのケア。「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客にはご夫婦も多く、仲良く船旅をしていた最後に、ある日突然、「新興感染症が船内で流行している」と言われ、個室隔離をされた。ある日突然ドアをノックされて、スワブを取られて、その2、3日以内に突然、検疫官がやってきて、告知されたりしたわけです。「あなたは陽性です」と言われ、その場で倒れ込んでしまった方もいました。一人が陽性で、一人が陰性だった場合、その場で引き離されてしまった。すぐに準備するように言われ、入院して、中にはそれが今生の別れになった...