「ダイヤモンド・プリンセス」の教訓、国内対応に生きる-自見はなこ・厚労政務官に聞く◆Vol.4

【自見はなこ厚労政務官に聞く】（2020年5月から6月にかけて複数回インタビュー） Vol.1 政務官が語る「ダイヤモンド・プリンセス」の真実 Vol.2 感染制御は成功、船由来のウイルス国内流行せず Vol.3 「誤解」と「根拠ない批判」、差別や偏見も Vol.4 「ダイヤモンド・プリンセス」の教訓、国内対応に生きる Vol.5 新型コロナ対応、都道府県格差が鮮明に ――「ダイヤモンド・プリンセス」での対応は、その後の国内感染の備えにつながった。 その通りです。いろいろな批判はありますが、「ダイヤモンド・プリンセス」を経験せずに、4月の第2次の感染のピークを迎えていたら、対応は全然違ったと思います。 一つは感染対策。感染症を専門とする先生方は、「ダイヤモンド・プリンセス」への対応で、新型コロナウイルス感染症に対する数多くの知見を得ることができたと思います。次に、今回はDMATの先生方が担当してくださり、今は都道府県や保健所が担当されている搬送調整の在り方。患者さんを受け入れる側では、地域の医療体制や看護体制などについて知見を得、症例経験を通じて治療のノウハウも蓄積されました。さらには...