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「死ぬかもしれない、子ども達を頼む」永寿総合病院、医師・看護師の手記公表

レポート 2020年7月2日 (木)  m3.com編集部

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染により43人が死亡した永寿総合病院(東京都台東区)は7月1日、日本記者クラブを通じて、医師2人と看護師1人の手記を公表しました。同病院の許可を得て全文を掲載します。 【感染の医師】いつどこで感染したかが分からず慄然、妻に「死ぬかもしれない、子ども達を頼む」 私は永寿総合病院に医師として勤務しております。勤務中にコロナウイルス感染症に罹患しましたが、入院治療にて回復し業務を再開しております。 私の場合、高熱と全身倦怠感で発症し、数日後に強い乾咳と呼吸困難が出現しました。当時、当院でもコロナウイルス感染者の受け入れを始めておりましたので、スタッフを含めて感染対策には細心の注意を払っておりました。しかし、元々の病気で入院された方がいつの間にかコロナウイルス感染症を合併されるという状況が出現し、これは我々医療従事者でも予測困難な事態でした。私は、自らの発熱を認めた際に、症状の強さからまず間違いなくコロナウイルス感染症に罹患しただろうと思いましたが、いつどこで感染したかが分からないことに慄然としました。 入院後、安静にしていても呼吸が苦しくな...