「20万支給」勤務医の29.5％ 「分からない」17.3％ ◆Vol.11

政府が、医療従事者への支援として打ち出した最大20万円の慰労金については、開業医と勤務医で評価が分かれた。勤務先で新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の入院患者を受け入れた場合は、多くの職員が20万円の対象となるが、開業医の多くは5万円の支給となる見込みだ。勤務医に手厚くなりやすい制度となったことで、開業医の間では厳しい評価が目立った。勤務医では、むしろ支給対象が広すぎるという声も多かった。 Q（全員）政府による慰労金について近い考えを選んでください。※複数回答可(n=1266) 開業医の32.6％が「金額が少なすぎる」、29.8％が「支給対象が狭すぎる」と指摘し、批判的な意見が多かった。 勤務医では25.5％が「金額が少なすぎる」とする一方、支給対象に関しては15.7％が「広すぎる」、15.4％が「狭すぎる」と拮抗した。「適切だ」という評価も11.4％あり、開業医（4.8％）の2倍以上だった。 政府は当初、6月下旬頃から医療機関向けのリーフレットなどを公表する方針だったが、7月1日時点で公表されていない。開業医、勤務医ともに「分からない」という評価が4割前後を占め最も多かった...