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尾身会長「経済と感染防止の両立、国民的関心」5テーマがカギ

レポート 2020年7月6日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府は7月6日、さまざまな提言を発信してきた専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)に代わって設置した新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)の初会合を開いた。尾身会長は「社会経済活動と感染拡大防止対策をいかに両立させるかが、今まさに国民的な関心、課題になっている。いくつかのカギになるテーマがある」とあいさつし、(1)検査体制、(2)メリハリのある戦略、(3)リスク評価、(4)偏見や差別への対処、(5)水際対策――について初回の会合で方向性を取りまとめる意向を示した。 会議に出席する(前列左から)加藤厚労相、尾身会長、西村経済再生担当相 尾身会長は「普段であれば課題の分析をじっくりとメンバー間で意見交換し、解決策について何度も会議を開いて進めていくのが一般的だと思う。しかし、今の状況は、そうした方法を採る時間的余裕はないと思っている」と強調。尾身氏と分科会長代理を務める脇田氏、東京財団政策研究所研究主幹の小林慶一郎氏の3人で今後の方策などに関するたたき台を既に作成したことを明かした上で、「あくまでたたき台なので、活発かつ実りのある議論をお...