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「完全WEB開催」、学会の在り方変わる可能性秘める - 森正樹・日本外科学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年7月15日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、4月の横浜市での開催予定を変更し、8月13日から3日間の日程で、「完全WEB開催」の形式で開かれる第120回日本外科学会定期学術集会。 同学会の理事長を務める、九州大学大学院消化器・総合外科学教授の森正樹氏は、「会員の皆さんが満足できる内容になれば、今後の学会の在り方自体を根本的に変える可能性を秘めている」と期待を込める。森氏に、理事長講演に込める思いも含めてお聞きした(2020年6月30日にインタビュー。全2回の連載)。 ――「完全WEB開催」について、理事長のお立場でどう受け止めておられますか。 日本外科学会の定期学術集会の参加者はこれまで、毎回約1万5000人。3日間の日程で、最も大きい会場は約2000人規模のホール、小さい会場でも定員200人ほどであり、計15くらいの会場に分かれて、熱い議論を交わしていました。 リアルな学会であれば、同時並行で進む各プログラムの中から興味のあるものを選んで、その会場に行く。これがWEB開催になると、どんな形で進行するのか、私自身、現時点で完全に理解しているわけではありません。司会者と発表者が...