私の意見、緊急事態宣言「反対」から「賛成」に変化 - 岡部信彦・構成員に聞く◆Vol.3

【岡部信彦・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議構成員（川崎市健康安全研究所所長）に聞く】（2020年6月25日にインタビュー） Vol.1 「前のめり」、新型コロナ専門家会議の舞台裏 Vol.2 新型コロナ第一報は12月31日、「危ないかも」 Vol.3 私の意見、緊急事態宣言「反対」から「賛成」に変化 Vol.4 緊急事態宣言「政府は早く解除したいという考え」 Vol.5 新型コロナ、“親類の中に暴れん坊が1人” ――先生は2月以降、政府の専門家会議の構成員として活動されてきました。印象的だったのは、専門家会議が2月24日の「見解」で、「これから1～2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる」と提言されたことです。 2月7日に新型コロナウイルス感染症対策のアドバイザリーボードが設置され、私はその2回目（2月10日）の会議から出席しました（編集部注：その後、2月14日に専門家会議の設定が決定）。 「瀬戸際」という表現は、すごく印象的で、インパクトを与えたと思います。ただ、私たちが思っていた「瀬戸際」は、「急増するかゼロに向かうか」ではなく、「急増するか今の状態を維持でき...