“コロナ禍”、「新たな医療」検討の契機、中川日医会長
レポート
2020年7月9日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会会長の中川俊男氏は7月9日、会長就任後初めて、医療系専門サイトや専門誌、一般紙の記者との合同取材に応じ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染の再拡大が懸念される中、「今は本当に医療機関経営の急場であり、それをいかにしのぐか、これに力を尽くしていきたい。政府与党、厚生労働省、財務省の総力を挙げてやってもらいたい」と述べ、自身も全力で交渉にあたっていることを明らかにした。 COVID-19で受診控えが見られる中、感染対策に配慮した医療機関に対して「マル適マーク」に倣った「安心マーク」で安心を担保する取り組みも近く実現化する予定だ。 長期的にはCOVID-19が収まるに従い、受診控え等は徐々に戻ってくると中川会長は見るものの、「『新たな日常』を社会が模索する中、元に戻すのではなく、『新たな医療』の在り方を考える契機になるのでは」との質問には、肯定し、次のように続けた。「日本全体の医療提供体制、医療保険制度の全てが絡んだ改革にならなければならない。例えば診療報酬も、患者数をたくさん診ないと経営が成り立たない体系から、一人の患者をじっくりと診察して、丁寧に診療を終えるとい...
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