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診療報酬約半減、立て直しどうする◆Vol.3-検証・富山市民病院

インタビュー 2020年7月25日 (土)  藤重歩(m3.com契約ライター)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で、富⼭県で初のクラスターが発⽣した富山市民病院。富山市病院事業局の感染者は富山市民病院の医師2人、看護師12人、理学療法士2人、入院患者21人(うち2人死亡)。富山まちなか病院の看護師2人の計39人。4月9日に看護師の感染が確認されてから、6月1日に「院内感染終息宣言」するまで約2カ月を要した。新型コロナが残した傷跡は大きく、経営悪化は立て直しの大きな足かせとなっている。改めて要因を振り返り、第2波、第3波に備え、感染症指定医療機関や公立病院としての責務を果たし、教訓を再発防止にどう生かすのか。富山市病院事業管理者の石田陽一氏に話を聞いた(2020年6⽉22⽇にインタビュー。全3回連載)。 富山市病院事業管理者・石田陽一氏 ◆解熱鎮痛剤服用で感染把握難しく ――富山市議会6月定例会(6月11〜24日)では、富山市病院事業局として今回の院内感染の要因と今後の対策を示されました。院内感染が生じた要因をお聞かせください。 議会の答弁では5つの要因を挙げましたが、このうち早期発見できなかった理由として整形外科特有のものがありました。整形外科病棟の患...