「骨太の方針2020」（原案）への3つの懸念、日医が見解

日本医師会は7月10日、8日に示された「骨太の方針2020」（原案）についての見解を公表、「薬価調査・薬価改定」、「医療機関経営」、「オンライン診療」の3点に懸念があるほか、「骨太の方針2019」のうち「骨太の方針2020」（原案）に記載がない項目が、「引き続き着実に実施する」とされた点についても、「それぞれの課題を検証せずに踏襲することは問題」と指摘した（原案は、『「骨太の方針2020」（原案）、新型コロナの戦略的な検査体制強化へ』を参照）。 今後、「骨太の方針2020」と合わせて、「規制改革実施計画」や「成長戦略実行計画」も閣議決定される予定であることから、政府に対して是々非々の対応で対峙していく方針も表明した。 「薬価調査・薬価改定」については、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）下で調査自体が不可能であるとした。「医療機関経営」に関しては、速やかな実態把握と至急の追加支援を要望。COVID-19の感染拡大に伴い、時限的・特例的に緩和された「オンライン診療」については、一気に「仕組みを構築」するのではなく、幅広く調査を実施し、丁寧な合意形成を図ることを求めた。 日本医師会...