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東京女子医大「夏季ボーナスゼロ」労組が猛反発

レポート 2020年7月13日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

東京女子医科大学病院が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経営悪化などを理由に、職員の「夏季ボーナスゼロ」を提示し、労働組合が猛反発している。同大学病院では4月の昇給も見送られているといい、労組は「例年の支給日は過ぎているが、引き続き『夏季一時金支給』を要求して交渉を継続する」として団体交渉の開催を申し入れているが、6月25日の交渉を最後に、次回交渉の見通しは立っていない。 労組が発行している『組合だより』によると、大学側は6月11日に開かれた団体交渉で、夏季賞与を「支給しない」と提示。COVID-19を理由に挙げ、「4~5月で30億円近いマイナスとなっている。現状では上半期賞与を支給する要素は全くない」とした。 COVID-19の影響で、既に2020年4月の昇給は見送られ、対象人数は不明ながら職員に休みを取らせて給与の60%の手当を補償する「一時帰休」も実施されている。 これに対し、労組は6月15日、岩本絹子理事長宛ての要請書を提出。4月の昇給見送りや一時帰休の導入によって、削減された人件費が28億円以上に上るという試算を示し、「(大学側が30億円近いマイナスとしている...