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男性外科医「怒りと憤り、私は無罪」、乳腺外科医裁判

レポート 2020年7月13日 (月)  岩崎雅子(m3.com編集部)

東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴され、一審無罪判決となった男性外科医に対する控訴審で、東京高裁が懲役2年の有罪を言い渡した7月13日、男性外科医と弁護団、男性外科医を支援してきた東京保険医協会が都内で会見を開いた。 男性外科医は「怒りと憤りを覚えている。私はやっていませんし無罪です」と明言し、弁護士らは「非常識かつ非科学的。一昔前の冤罪判決そのもの」と強く非難した。男性医師は上告する方針(『乳腺外科医事件、高裁で逆転有罪、懲役2年』を参照)。 判決後会見する弁護団(左から3番目が主任弁護人の高野氏) 男性外科医は当初会見に不参加の予定だったが、逆転有罪の判決を受け急遽参加を決めた。「公正であるべき裁判官が公正な判断をしないことに怒りを覚えている」と判決を非難。「一度壊れた生活をやっとここまで立て直し、今は充実をしているのに、再度また壊されることに憤りを覚える」と語気を強め、「この生活が守られるように闘っていきたい」と上告の姿勢を見せた。 主任弁護人の高野隆氏は、(1)第一審での術後対応に当たった看護師らの証言...