東京は「感染が拡大している」小池都知事が警報
レポート
2020年7月16日 (木)
水谷悠(m3.com編集部)
東京都内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規患者数が7日連続で100人超えとなった7月15日、都はモニタリング会議と対策本部会議を開催し、感染状況を4段階で最高の「感染が拡大していると思われる」、医療提供体制を上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」に引き上げることを決めた。小池百合子知事は記者会見で「感染拡大警報を発すべき状況だというのが都としての考えだ」と危機感をあらわにした。 今後の対応方針としては「積極的な検査の拡大による感染拡大の抑制」、「都内共通の対策に加え、地域の実情を踏まえた重点的・ピンポイント対策」、「年齢層や業態に応じたきめ細かい対応」の3つを示した。 同席した国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏によると、7月13日までの7日間平均の感染者数 は168.4人で、その前の7日間平均の1.5倍。緊急事態宣言下での最大は4月14日の167人で、それを超える高い数値となっており、厚生労働省が示している自粛など「社会への協力要請」の基準値(人口10万人当たり2.5人)では東京は50人だが、その3倍を超えている。年齢別では7月12日時点...
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